小川絵梨子演出による”ワークインプログレス”は、狭い空間で美術、照明、衣装などの効果を最小限に抑え、生身の俳優の言葉と体、空間との対話でどこまで表現できるかに挑む、新たな演劇体験です。俳優たちが原点に立ち返り、真摯で実験的な演出が施される、コメディタッチのミステリーを是非ともお楽しみください。
シアターリュウラ第1回公演「嘘と真実」にご来場いただいた皆様、
本当にありがとうございました。
わずか半年前、「こんな小さな場所で、心に染み入るような芝居ができたら」と
思いついた、そのアイデアが人に会うたび、口にするたび、どんどん形を成していって、
気がついたら400人以上の人々を動かしていました。
実際、劇場や稽古場には来られなかったけれど、
力になってくれた方を加えれば、その数はもっとです。
そして劇場は毎日大盛況でした。
もちろんわずか数十人のお客様たちですが、
大切なのは誰もが多かれ少なかれ、
演じた私たちと同じようにエネルギーを出し、
あの場で共有、交換したことだと思います。
多くの方は声を出して笑ってくれました。
出来のいい日には、観てくれた友達が終演後に興奮気味で、
次々に私に抱きついてきました。
40年も私の芝居を観ている、きょうだいが二人とも、
「今までで一番よかった」と言ってくれました(笑)。
そんなふうに、人を幸せにした芝居が、
わずか8回で幕を閉じるのも、あっけないものですが、
これが演劇というものです。
今、この時にしか存在しないもの。
けれど、人々の記憶に残り続けるもの。
私も今回役者として、小川絵梨子さんの演出により、
多くのことを見出し、気づき、宝物を得ました。
本当にありがたいことです。
お客様、スタッフの方々、共演の天宮さん、
本当に本当にありがとう。
またいつかお会いしましょう。
長野里美
公演情報
10月21日(火)〜26日(日)
Apocシアター(小田急線千歳船橋徒歩3分)
作 上杉祥三
演出 小川絵梨子
美術 原良輔
照明 大川貴啓
音響 金子賢太朗(演人の夜)
演出助手 紗織
舞台監督 江頭一晃(劇団離風霊船)
ビジュアル撮影 渚ひろみ
ビジュアルヘアメイク 高橋まゆみ
制作 紗織 梶原啓司
企画 長野里美
主催 シアターリュウラ
入場料金:5,800円(全席自由)
あらすじ
ある劇場の楽屋で、大女優・栗本輝美が殺された。上演中だったのは「欲望という名の電車」…。
捜査に乗り出したのは、「シミュレーション捜査」を得意とする大下譲警部と、かつて女優であった宮本百合巡査部長。
二人は被害者・容疑者・重要参考人の何役をも演じ分けながら、事件の真相に迫っていく。やがてたどり着いたのは輝美が演じていたブランチという役…。その結末は誰にも予想できない。スリリングでコミカルなミステリー。
キャスト
天宮良
長野里美